末梢性顔面神経麻痺の原因

外傷性麻痺

 外傷による顔面神経麻痺の原因としては、交通事故・転落事故・労働災害・けんか・スポーツ外傷などがあります。これらの多くは、頭蓋骨(特に側頭骨)骨折や顔のケガにより顔面神経が切断されたり、圧迫を受けたりすることで生じます。

 病態としては、側頭骨骨折が起こるほど強い衝撃が加わると、顔面神経管内の神経が捻挫により過度に伸びたり、出血や腫脹をきたして顔面神経麻痺が生じます。顔面神経切断の場合は神経縫合を行いますが、神経移植を必要とするほど重度な傷害の場合は、皮膚の損傷、意識消失や脳損傷などが主体となってしまうので、麻痺の精査や治療が遅れることがあります。

 

 

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