末梢性顔面神経麻痺の原因
外傷性麻痺
外傷による顔面神経麻痺の原因としては、交通事故・転落事故・労働災害・けんか・スポーツ外傷などがあります。これらの多くは、頭蓋骨(特に側頭骨)骨折や顔のケガにより顔面神経が切断されたり、圧迫を受けたりすることで生じます。
病態としては、側頭骨骨折が起こるほど強い衝撃が加わると、顔面神経管内の神経が捻挫により過度に伸びたり、出血や腫脹をきたして顔面神経麻痺が生じます。顔面神経切断の場合は神経縫合を行いますが、神経移植を必要とするほど重度な傷害の場合は、皮膚の損傷、意識消失や脳損傷などが主体となってしまうので、麻痺の精査や治療が遅れることがあります。
前の話題:ラムゼイハント症候群(Hunt’s syndrome)
次の話題:腫瘍性麻痺および術後性麻痺
顔面神経麻痺特集ショートカット
【顔面神経麻痺の基礎知識】
»顔面神経麻痺とは »顔面(神経)麻痺の原因 »顔面麻痺の分類1(末梢性麻痺と中枢性麻痺) »顔面麻痺の分類2(急性麻痺と陳旧性麻痺) »顔面神経麻痺の症状 »顔面神経麻痺の診断 »顔面神経麻痺の検査 »顔面神経麻痺の治療 »顔面神経麻痺のリハビリについて »顔面神経麻痺でやってはいけないこと »顔面神経麻痺の後遺症 »顔面神経麻痺チェック