顔面神経麻痺の基礎知識

顔面神経麻痺の後遺症

 急性顔面神経麻痺が、うまく治らずに、慢性の後遺症となった場合には、陳旧性顔面神経麻痺といいます。

 すなわち、顔面神経麻痺を起す表情筋の場合、麻痺を発症してから1年以上(長い場合でも2年以内)経過すると、回復する(動きを取り戻す)ことが難しくなります。顔面神経麻痺の後遺症とは、このような状態のことで、正式な医学用語では「陳旧性顔面神経麻痺 (あるいは陳旧性顔面麻痺)」と呼びます。

 

 また、後遺症の症状には、顔面神経麻痺の症状の項目で説明しましたが、完全麻痺と不完全麻痺があり、それぞれに特有の後遺症の症状があります。代表的な後遺症の症状として、完全麻痺においては、顔全体の表情(目を閉じる、笑う、眉をあげる、など)が全く作れなくなります。不完全麻痺においては、表情の動きが弱いまたは異常共同運動が挙げられます。

 詳しくは顔面神経麻痺の症状を参照してください。

 

 

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