顔面神経麻痺のケア

ボツリヌストキシン

 ボツリヌストキシンには、筋肉を弛緩させて、筋肉の収縮を不可能にする作用があります。現在ではこの作用を用いて、医薬品としても様々な疾患の治療に応用されております。顔面神経麻痺の治療法として、特に、異常共同運動による眼瞼けいれんの治療などに効果があります。

 投与方法としては、ボツリヌストキシンを目標となる筋肉(特に、眼輪筋)に直接、注射を行います。効果がはっきりと実感できるようになるのは、注射から2~3日後です。1週間経過してもまだ痙攣が強い場合は追加投与を行います。この効果は6ヶ月ほど継続しますが、その後、再び痙攣が出現してきたら再度投与を行います。

 眼瞼周囲に注射した場合、副作用として眼瞼下垂が出現することがありますが、多くの場合3ヶ月ほどで自然に改善します。

 

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