顔面神経麻痺の治療
急性期の治療1-回復性顔面麻痺
回復性の急性顔面神経麻痺の代表的なものはベル麻痺とハント症候群ですが、かかった直後より(できるだけ早い方が効果が高い)、アシクロビルのような抗ウィルス剤、ステロイド、血流改善薬のような薬物療法(保存療法)の効果があると言われます。ハント症候群の治療においては、できるだけ早期に行った方が、予後の結果が良いことが多いです。しかし、ベル麻痺では薬物治療を行った場合と、何もしなかった場合とでの回復の差があまり明らかではないという報告もあります。
いわゆる、急性期の麻痺は、一時的な神経の風邪ひきのようなものですが、数%は重症になり完全麻痺や異常共同運動を伴う不完全麻痺となるので、できるだけ早期の治療(特に、ハント症候群)が必要です。
麻酔科(ペインクリニック)による首の星状神経節ブロックは一時はやっていましたが、科学的根拠がはっきりしないので最近はあまり行われないようです。また、鍼灸治療も同様です。
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