下顎部の神経麻痺 <舌や下クチビルの感覚低下、しびれ>

症状

 下顎部(アゴの部分)には舌の感覚を司る舌神経と、下クチビルの感覚を司る下歯槽神経・オトガイ神経が走行しており、これらの神経が歯科治療などで損傷を受けると、以下のような症状が出てきます。

 

下クチビル~口角の感覚の低下、異常な感覚やしびれ

舌半分の感覚の低下、異常な感覚やしびれ、味覚の消失

 

これらは親知らずの抜歯やインプラント治療など歯科・口腔外科治療にともなう偶発症の一つです。

     

 

治療法

 治療内容は神経麻痺の程度にもよりますが、神経が断裂,損傷している場合は、顕微鏡下の手術(マイクロサージャリー)での神経の再建が必須です。

 断裂部の状態や欠損の長さに応じて以下の何れかの手術法が行われます。

 

神経と神経の断端を繋ぎ合わせる神経縫合術

他の部位の神経を移植する自家遊離神経移植術

神経再生誘導管(人工神経)を用いる神経再生誘導術

 

 

 上記のような症状のある方は一度当院形成外科を受診してみて下さい。

 可能であれば歯科の先生からの紹介状を持参して下さい。

 

このページの最初に戻る

 

杏林大学医学部 形成外科・美容外科のトップページへ戻ります

形成外科についてのご説明

杏林の形成外科の特徴

受診にあたって

 

形成外科レジデント募集


杏林大学医学部
形成外科・美容外科

〒181-8611
東京都三鷹市新川6-20-2
TEL:0422-47-5511(代表)
FAX:0422-46-6138(医局)